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パブリシティ

飲食店経営7月号

第7回 銀行ネットワークを活用した資金調達拡大方法

今月号は「銀行ネットワークを活用した資金調達拡大方法」です。

さて、3月決算の会社は、5月に決算申告後、6月から既存銀行に決算説明をしましたね。もちろん、5月号で「銀行への決算説明の仕方」を学びましたので完璧でしたね!

その後、銀行担当者はさまざまな財務分析をして、社長の会社の「企業格付けの評価」を7月末日までに実施します。ぜひ、7月はその動向をヒアリングしなければなりません!

例えば、前回の決算よりも今回の決算が良くて「企業格付けの評価」がアップしたとしても、これからの新規出店の資金を、全額スムーズに対応してもらえない可能性もあるでしょう。

そんな場合、新しい銀行やリース会社との取引を増やす必要があります。再度、6月号の「新規銀行へのアプリーチ方法」を復習してくださいね。

さらに「銀行ネットワークを活用した資金調達拡大方法」を検討する必要があります。

社長!「何のこと?」と思いませんか?
実は「銀行ネットワークの活用」の出来次第で、今後、さらなる資金調達の拡大ができるのです。

では、社長!今まで銀行にはどんな話をして、お願いをしてきましたか?

「今度、新規出店の資金で保証金の1000万円を借り入れしたい」などの借り入れに関する話だけになっていませんか?他の社長も同じだと思いますか?

実はここだけの話なのですが、結構、やり手の社長は、こんな話をしているのですよ。
知りたくないですか?

質問1:銀行ネットワークを活用した資金調達拡大方法とはどんなものですか?

以下の項目から、適当と思われるものを3つ選んでください。

  1. 親密な銀行、リース会社を紹介してもらう
  2. メインバンクへのシンジケートローンを依頼
  3. 店舗リースを商品化している会社の紹介
  4. 店舗情報の提供
  5. 仕入先、内装工事会社の紹介を受ける
  6. M&Aの情報提供を受ける
  7. 売上管理システム、仕入れの受発注システム会社を紹介してもらう
  8. 各種コンサルタント会社を利用
答え

一般的な答えは1~3です。

その他の項目も銀行やリース会社には情報があるでしょう。うまく活用しましょう!

銀行とは、さまざまな話をする必要があります。その結果、飲食の優良企業の情報をゲットできます。また、自分の会社のことに興味を持ってもらえ、取引拡大してもらえるのです。

以前、私が銀行に勤務していたときのある社長の話です。

「ある銀行の担当者に3000万円の融資をお願いしたら、2000万円までしか審査が通らなかった。しかし、その銀行担当者は優秀で、情報交換している他の銀行担当者に残りの1000万円の話をして、無事に合計3000万円の借り入れができ、予定通りの新規出店ができた」とのことでした。そして、1000万円の融資をしていただいた銀行の担当者から、こんなことを聞いたそうです。
「御社を紹介していただきました○○銀行の△△さんから、御社の強み、改善点などを銀行の立場から話をしてもらいました。もちろん、一緒にお店にも行きました。これはとても助かりました。たぶん、○○銀行の紹介でなければ、もしかしたらスムーズな決裁が下りなかった可能性があります。すべてが信頼関係ですからね」

これこそが、「銀行ネットワークを活用した資金調達拡大方法」です。

このようなことは、都市銀行などではシンジケートローンといって、メインバンクがアレンジャーとなり、既存銀行や新規銀行を取りまとめて一括して資金調達をするような連携した資金調達の仕組みです。当初は上場会社を中心に組成されていましたが、最近は非上場でも取引の実績ができています。またリース会社でも、リース・割賦のシンジケーションがあります。しかし、まだ規模が小さい会社などは、親しい銀行の担当者を紹介してもらうなどの組成方法になるでしょう。なお、最近は、初期投資の負担を軽減した店舗リースの活用も増えていますね。

質問2:どう銀行に話をすれば、銀行ネットワークを活用した資金調達拡大につながるのでしょうか?

以下の項目から、適当とおもわれるものを2つ選んでください。

  1. 銀行系のリース会社の活用による初期投資の負担減をしたい!と話す
  2. 都市銀行系列の地銀の紹介を依頼する
  3. 内装などの見積書の作り方のアドバイスを聞く
  4. 銀行系列のベンチャーキャピタルの担当者の紹介を依頼する
答え

一般的な答えは1,2です。

1は、とても有効です。
銀行の保証金の融資が決定していれば、その銀行系列のリース会社では内装や厨房などの取引ができる可能性は高まるでしょう。銀行と系列のリース会社は情報を蜜にしており、銀行担当者からもフォローしてくれるでしょう。

ちなみに、3については通常、見積書はB工事、C工事の2つを作りますが、C工事の場合は、項目により複数の見積りに分けてもらいましょう。複数に分けて追加取引の依頼の場合、小額であれば審査部の了解を得られやすいと思う銀行またはリース会社の担当者が多いのです。一度やってみる価値はありますね。

4については、株式公開を目指している会社へ出資をしてキャピタルゲインを得ている会社です。もちろん、資本政策の面で協力してもらえると思いますが、銀行担当者以上に多様な金融ネットワークを構築しているケースがありますので、一度、銀行担当者にお願いして名刺交換するのがいいでしょう。

質問3:銀行ネットワークをより活用するにはどんな業態の取引を増やしていくのが良いでしょうか?

以下の項目から、適当と思われるものを1つ選んで下さい。

  1. 都市銀行・信託銀行のみ
  2. 地方銀行のみ
  3. 信用金庫のみ
  4. 政府系金融機関
  5. 1~4までの金融機関
答え

一般的な答えは5です。

1~4の金融機関はそれぞれ特徴があるので、複数の金融機関と満遍なく付き合いましょう。
新規出店を継続的にしていくには、黒字決算は必須ですが、世の中の景気の動向により金融機関の融資姿勢は変化します。影響を最小限にするためにも複数の金融機関との付き合いは必須です。
最低、5つの金融機関との取引は必要ですね!

では、来月の8月号では「財務担当の責任者の重要性」について説明します。お楽しみに!特に、経理財務の役員は必須です!

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